私は、自分を曝け出すのが苦手で、人の相談はたくさん受けるのだが、自分のことは一切誰にも相談してこなかった。
それは自分の事を話す機会がなくて、全て自分の判断で決めて生きてきたからだと思う。
幼い頃から、母はずっとフルタイムで働いていた。相談したくても出来ない環境だった。
今みたいにLINEとかメールとかもないから、仕事場に電話して聞くと、仕事中だからとあとでと言われる事が多く、帰宅してもへとへとなので、話す事を躊躇してしまう。
だから、相談はほとんどした事がない。
そんな感じで、生きてきたのでたくさん間違った選択をしてきた。相談すればもっと何とかなった事も多いと思う。
くさぷーと付き合い始めた時に、『あきぱんは全然俺に心を開いてくれない。』と言われた事があった。好きなのに、好きな人にも心を開かない、開かない。SEXではすぐ股は開くのに…
とにかく自分の事を話すのが怖かったし、話しても解決しないというか、聞いてもらえないと言うか…。
でも、それはダメな事だと言われたので、くさぷーを失いたくないから、私はくさぷーに自分の過去の出来事などを素直に話した。
その時に『よく話してくれたね。でもね、もう大丈夫だよ。よく頑張ったね。でもなこれからは一緒に考えて行こう。絶対ひとりで考えて答え出したらダメだからね。何でも話して。俺はあきぱんには隠し事はしない。全部オープンにしてる。だからいっぱい話をあきぱんは聞いてくれるけど、あきぱんもそうしてよ。俺が力になれる事、ならない事両方あるけど、でももうひとりで考えて苦しむのはやめていこう』
そう言われて、凄く安心した。
それから些細な事でも話を聞いてもらうし、相談もする。
実は先日、前の旦那名義で私が支払っている返済をうっかり忘れてしまい、金融機関から連絡があった。それは当然の事だか、その時に前の旦那に連絡を取りたいと言われてしまいました。
私としては、とにかく関わりたくないので、向こうもその辺の事情も知ってるはずなのに、連絡を取ると言われた。
どうしたらそれを辞めてもらえるか聞くと、すぐにとは言わないけど、一括で返済してほしいと言われて、少し時間が欲しいと電話を切った。
参ったなと思い、くさぷーにそれを電話で話した。
くさぷーは、『ちゃんと払わなかった事はこちらに非があるからな。』と言った。
「それはそうだ。私がうっかり忘れたのが悪かったと反省してる。お金の工面が出来るかちょっと娘と話してみるわ。」と切った。
娘と相談して、貯金が少しあるのと保険を解約すれば全額返済出来そうだったので、それをくさぷーに言うと、『そうか。でも保険解約するのもったいなくないか?』と言われたけど、「それで何とかクリア出来るならいいやん。保険はまた入ればいいんだし。」
『そうか。まあ、解決の目処ついたならいいか、保険はまた入ればいいもんな。金額上がるけどな。』と賛成してくれた。
それで、着々と準備して、金融機関に連絡して、支払い日も決めた。何とか解決出来てよかった。
くさぷーに話して良かったと思った。
翌日くさぷーのところへ泊まりに行った。
楽しく過ごして、帰る日に
『あきぱん、ちょっと金の話しよか』と言われた。
私が返済しているお金の流れを聞きたいと言うので、包み隠さず話した。
すると、『他人の俺が人の家庭に首突っ込むのはどうかと思うけど、もうずっと一緒にいて、家族みたいなもんだから、ほっとけないから』とその一括返済を立て替えするよと言い出した。
でも、何とかなりそうだから、大丈夫だよと伝えると、他の支払いの事も立て替えると言い出した。『別に信用して貸すから、ちゃんと返さなきゃ家知ってるから取りに行くけどさ。でも俺も経験あるけど、お金で大変なのはホント辛いからさ。お金に余裕がなきゃそんな事言わないけどさ。』
そんな事言われたら、涙が出てきた。
「私は愚痴を聞いたもらいたかっただけで、遠回しに金貸してくれみたいになっていた?もうそうだったらホントごめん。そんなつもりは全くなくて、お金も自分達で何とか出来たし、大丈夫だよ。ただ誰にも言えない愚痴を聞いて欲しかっただけなのに、そんな事言わせてごめんなさい🙏」いっぱい謝った。
『そんな事はわかってるよ。あきぱんはお金貸してと言ってないし、全くちゃんと自分らで何とか出来たけど、いろいろ心配してんの俺。あきぱんのこと大切だから。離れているからそばにいつもいてあげられないから。こんな事しか出来なくてごめん。』
この人はなんでこんなに私の為にこんなにしてくれるの?
ホント感謝しかない。
その気持ちだけで十分です。
ホントありがとう。