あきぱんの空まわりな毎日

こんにちは。あきぱんです。バツ2レベル46の魔法使いのつぶやきです。

初めての人①

こんばんは。あきぱんです。

今日は、今まで話をしてこなかった娘達の父親の話をしようかな。

彼は初めて付き合った人なんだ。

 

 

彼は金城武によく似ていた。

その当時、ドラマや映画などたくさん出てたね。

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彼との出会いは、19歳の時居酒屋だった。

 

私はその当時バスガイドをしていた。

仲良しの運転手さんに仕事終わりに連れてってもらってたお店があった。カウンターだけのお店で、10人くらい入ったらいっぱいになっちゃう狭いお店。ママさんの手料理がとても美味しかった。私達の先輩も出入りしてて、一緒によく飲んだりした。

 

そこのママさんもバスガイド経験があったから、良く仕事の相談に行ったりもしたし、仕事が遅くなったときはそこでご飯を食べてから帰ったりした。ママさんの旦那さんは他社のバスの運転士さんで、これまた仲良くさせて頂き、情報交換とかいろいろ教えてもらったりした。

その居酒屋で、彼と出会った。

 

彼はそのお店の常連さん夫婦の息子さんだった。ママさんが、『Iちゃんはあきぱんと同い年くらいだよ。』と教えてくれた。

「あ、そうなんだ。よろしくねー!」

私はとりあえず挨拶した。

彼はいつも小説を読んでいた。

本がとっても好きな人だった。本を読みながらタバコを吸い黙々と酒を飲んでいた。

居酒屋でそんな人初めて見たので、とても印象的だった。

 

何回か彼と偶然店で会うようになった。他にも若い子がいて、仲良くなった。

同い年だから、すぐ仲良くなった。

グループ交際というか、みんなでカラオケとか遊びに行くようになった。料理人の子がいて、ご飯を作って振舞ってくれたり、一人暮らしの子の家でみんなで集まってパーティしたりした。Iちゃんは、家飲みの時は決まって小説を読んでいた。

その集まりの中で彼氏が出来た同僚もいた。

 

その中で、私も1人気になる人がいた。

私はその人が好きになって告白したが、他に好きな人がいると断られた。

 

ショックだから、Iちゃんを呼び出して、ママさんの店で飲んだ。

 

『あのさ、今度一緒に遊びにいかない?行きたいとこあるんだ』

いつも寡黙なIちゃんが私にそう言った。

 

私の仕事終わりに待ち合わせをして、彼の車に乗せてもらって夜景のきれいなオシャレなログハウス風バーに連れてきてもらった。

 

中もオシャレで、『ここピザがうまいんだ。食べる?』と言われて、2人でお酒を飲みながらピザを食べた。

店を出て、夜景が見える高台に移動した。

そこで彼はこんな事を言った。

『俺、好きな人がいるんだ。』

「へー、そうなの?」

『その人他に好きな人がいてね、でも俺どうしたらいいかわかんなくなってね…』

「え?そうなの?じゃあ、頑張って告白しなよ!気持ち伝えた方がいいよ!」

お節介おばさんに変身してしまってるあきぱん。彼の話を聞かずにマシンガントークで告白しろ!頑張って!を繰り返す。

 

でもね、さっきから延々と堂々めぐり…。

彼は同じ事ばかり言ってあきぱんは、それに対して同じかえしをする。

流石に1時間くらいして、「もー!なんやねん!何が言いたいん?」と言ってしまう始末。

 

すると彼は

「あきぱんが好きなんだ。付き合って欲しい」と。

 

あきぱんは、正直言うとIちゃんの事は何とも思ってなかったからね。

 

おったまげ〜!

な訳ですよ。

 

彼は覚悟を決めてきたと言うのに、私ったら全部ぶち壊してしもた。

「だってIちゃん、私つい最近振られたんだよ。

〇〇くんが好きな事知ってたでしょ?」

『知ってたよ。だから俺あきぱんを取られたくなくて…』

 

「そんな回りくどい告白わかんないよ!あきぱん好きなんだ!でいいじゃん!」

『あきぱんが言わせてくれなかったんじゃん。あきぱん、俺たち付き合わない?付き合って決めてくれたらいいから。』

 

私は、Iちゃんがとてもいい人なのは知ってた。

嫌いではなかった。だから、この告白に乗っかる事にした。

「私で良ければお願いします。」

『ありがとう😊手繋いでいいかな?』

「いいよ。じゃあ、はい✋」

手を出した。

Iちゃんの手は、大きかった。

手を繋いで車に戻る。

乗り込むと、『あきぱん、キスしてもいいかな?』

私達は、初めてキスをした。