あきぱんの空まわりな毎日

こんにちは。あきぱんです。バツ2レベル46の魔法使いのつぶやきです。

初めての人④

彼は私と一緒に生活する事を選んだ。

 

彼は出産費用を捻出する為に掛け持ちでバイトも始めた。

でもそのお金は、一向にたまらない。

 

予定より早く陣痛が来たが、なかなか生まれなかった。2日がかりで出産した。

彼は夜勤だったので、お産には母がたちあってくれた。

 

お目目の大きな赤ちゃん。とにかくかわいくて、無事生まれてきて嬉しかった。

 

生まれてしばらくして、彼はよりお金が稼げるようにと転職した。

出張が多い仕事。

 

私は、娘と2人きりの生活になって、育児に苦戦していた。

周りの友達は遊んでるし、私だけ取り残された感じがした。

22歳だもん。息抜きもしたい。

 

でも出来ない。

車も一台しかなかったし、

母は、バリバリ正社員で働いていたので、実家に戻ることも出来ず、娘とベビーカーでスーパーに行くか散歩に行くくらいしか出来なかった。

 

よく通る道に一人暮らしのおばあさんがいて、声をかけてくれた。

 

それから、おばあさんのうちによく行く事が多くなったが、しばらくすると居ない事がおおくなり、また孤独な時間が増えた。

 

彼は群馬県伊勢崎市に出張中で2週間に一度くらいしか帰ってこなかった。

彼がこちらにいるときは、私の息抜きも兼ねて、閉店後のパチンコ屋さんの掃除のバイトに1時間半行った。そこではいろいろな人が働いていた。

 

内容はきつかったが、月に3万円のお小遣いは嬉しかった。

 

その頃には、向こうの親が何事もなかったように私たちに接してきた。あんなひどい事を言ったのに、普通だった。

やはり孫はかわいいのだろう。

一緒に滋賀までお墓参りに行った事を覚えている。

 

下の娘を妊娠した時報告にいったら、また

『生活が大変なんだから、おろしなさい』と言われた。

 

私は絶対に嫌だったし、なぜお義父さんはおろせとしか言わないのか不思議だった。

喜んでくれるかと思ったのだけど、期待したのがバカだった。

 

その頃から、頻繁に彼は実家に呼ばれることが多くなってきた。

 

下の娘が生まれたのは夜中だった。

ちょうど妹が遊びに来ていた時だったので、スムーズに病院に行く事ができたし、上の子が寝ている時だったので、助かった。

 

でも下の娘は生まれて2日後救急搬送されてしまい、そこで今日がヤマです。と言われてしまう…。

 

治療方針やらいろいろ説明されたけど、頭に入ってこなかった。

 

とにかくお願いしますとしか言えなかった。