【続き】
朝、5時40分に目覚ましのアラームが鳴る。
身支度を整えて、彼は6時40分に家を出る。
「あ、起こしちゃった?ゆっくり寝てていいよ。」
「もう僕行くけど、あきぱんはゆっくりしていってね。鍵はポストに入れておいて」
『うん、ありがとう。いってらっしゃい』
玄関まで見送った。
「気をつけて帰るんだよ」
『うん。大丈夫だよ。いってらっしゃい。』
「チューしよっ」
……。
唇を離そうとすると「もっと。。。足らない、もっと…。」
そんな事をされると、やっぱり離れ難い。
「何泣きそうになってるの!ダメだよ。じゃ、いってきます」
(チュー振っといて、なんやねん!)
心の中でそう言ったww
彼が出かけてから、私は部屋の掃除と洗濯をした。
その後シャワー浴びて、私もご飯を食べながら身支度整えた。
机に手紙を書いておく。
あ、また2人の写真撮るの忘れた!
どうしようかなぁ、似顔絵でも書いておくか。
記念になるかな?(笑)
我ながらよく似てると思う。
そろそろ時間なので、駅に歩いて向かう。
するとくさぷーから電話だ。
「もうそろそろ家出るかなって思って。。。
道わかる?大丈夫?」
『大丈夫だよー。もうすぐ駅着くから。』
「空港着いたら連絡してよ」
『わかったよ。じゃあ後でね』
かなり心配されてるなぁ…。
彼意外と心配性なんだね。
知らなかったや。
いつもは私が見送る方だから、わかんなかった。
思い返せば、いろいろ世話焼かれてるかも。
私が世話焼きやと思ってたけど、違う見たい。
空港へ向かう電車の中から彼が作っているものが見えた。
とてつもなく大きい。
離陸前するときにも空から大きな建物が見えた。
『くさぷー頑張ってね。』
機内でお茶のサービスを受けていると、後ろの席の団体さんが外を見て盛り上がっていた。
私もふと目を外にやると、なんと富士山が!
下に諏訪湖が見えてる。
すばらしい天気で富士山も美しく見えた。
ラッキーだった。
名古屋空港に到着し、車で家まで帰る。
岩手を出てから一時間半で我が家へ。
お金さえ払えば、ホントに近い。
すぐに会えるよ。
と言ってた意味がわかった。
次は彼がこちらに来る番。
それまでまた頑張ろう。