【続き】
あきぱんと誕生日の思い出作りたかったんだ。
前から温泉来たかったんだよね。
彼はそう言った。
私とスペシャルな思い出。
彼の住む街から車で高速走って30分で着いた。
温泉を堪能しご飯を食べて、宿のショーを一緒に観た。
珍しいものが観れて良かったね。と感想を言い合う。
私達は、岩手を知らない。
だから近いところでも興味しんしんだ。
私達は似ている。
他の人は多分興味がない事がお互い好きだ。
ガンダムが好きだったり、くだらない事に執着してたり、お寺や神社に行って御朱印もらったり、宝物館の中で持論を述べあったり、突然歌い出したり、アホな事でずっと盛り上がっていたり、写真撮るたび飛んでみたり。
そして、お互いあまのじゃくだ。
離れてから、寂しいくせに強がっている。
お互いに。
スペシャルな日になったのかわからないけど、彼はすごく幸せそうな表情をしていた。
私も一緒にいられて幸せだった。
次はあきぱんの誕生日にどこか行こうねって。